先に結論をお伝えします。「設定に書いてある」ことと「いま動いている」ことは別です。 うちは、お客様に迷惑がかかっているという前提の記録を十五日間持ち続け、緊急案件として直しました。直したあとで確かめて、その仕組みが本番のどこにも見当たらないと分かりました。
先にお伝えしておくと、これはHaruIroAI社内の記録と自社の仕組みの話で、お客様の案件ではありません。お客様の情報が外に出た事実もありません。ただし「影響はありませんでした」と胸を張れる話でもなく、自分たちの状況を十五日間まちがえて把握していた、という話です。
何があったか
順に書きます。
七月十五日、うちは旧ブログの記事をすべて終了させました。これはこちらが決めたことで、いまのブログは「公開中として登録したURLだけを通し、それ以外は終了扱いにする」という作りになっています。
七月十九日、社内の記録にこう書かれました。「LINEの案内に使っている記事リンク五件が、いずれも終了扱いになっている」。ここまでは正しい指摘でした。問題は、同じ記録に「お客様が案内のたびにエラーページへ飛んでいた」と書かれていたことです。
この記録は、正式に取り込む手続きが済まないまま十五日間残りました。そして八月三日、ようやく取り込まれ、同じ日に案内先の差し替えも行われました。最優先の窓口が壊れている、という前提で、急ぎの扱いでした。
その直後です。「ところで、そのプログラムは本当に動いているのか」を確かめました。
確かめたら、存在していませんでした
読み取り専用の権限で、うちのクラウド事業者のアカウントに問い合わせました。返ってきたのは、そのプログラムはこのアカウントに存在しない、という答えでした。名前違いの候補もいくつか当たりましたが、どれもありません。社内に残している「これを本番へ出しました」という記録を探しても、このプログラムの分は一件もありませんでした。
書ける範囲を正確にしておきます。確かめたのは八月三日で、その時点で見当たらなかった、というのが分かったことです。それ以前のどこかで動いていた時期があったのかどうかは、記録が残っていないため分かりません。分かるのは、動いていたと言える根拠がこちらに無い、ということです。
つまり、五件のリンク切れは手元のコードの中で確かに壊れていて、その一方で、それが動いている場所を私たちは示せない、という状態でした。
コードそのものが壊れていたことは事実です。実際に一件ずつ開いて確かめました。案内先の記事五本と、カードに使う画像五枚。合わせて十件すべてが「このページの提供を終了しました」と返る状態でした。そこは間違っていません。
間違っていたのは、そこから「だからお客様が困っている」へ進んだ一歩でした。
「壊れている」と「迷惑をかけている」のあいだ
コードを読むと、壊れているかどうかは分かります。読めば分かるので、確かめた気になります。
でも、そのコードがいまお客様の前で動いているかどうかは、コードを読んでも分かりません。それは別の場所に置いてある事実で、別に確かめないといけません。うちはその一手を飛ばして、被害の断定まで進みました。しかも、その断定を十五日間、記録として持ち続けました。
被害を断定するときに本来必要だったのは、こういうものだったと思います。実際に何回案内が送られたかの記録。それが押された回数。あるいは、自分のスマートフォンで実際に試してみた結果。うちはそのどれも持っていませんでした。
気づく仕組みが、なかったわけではありません
うちのサイトには自動の検査があります。終了させたURLがちゃんと閉じているか。公開中として登録したURLがちゃんと開くか。記事の一覧とサイトマップと通行許可の登録が食い違っていないか。こうしたサイトの中を見る検査が二十九項目、社内で決めた取り扱いの方針を守れているかを見る検査が八項目。合わせて三十七項目を毎回動かしています。
その三十七項目のうち、LINEの案内リストを見ているものは一つもありませんでした。それだけでなく、「このコードは、いま本番で動いていますか」を確かめる検査も、一つもありません。
コードは、リポジトリに置いてあれば「ある」ように見えます。動いていなくても、同じ顔をして置いてあります。
いま、分かっていないこと
正直に書いておきます。
うちの公式LINEは、いまも自動で返事をしています。代表が自分のスマートフォンで確かめました。ただし、返事をしている仕組みが何なのかは、まだ特定できていません。少なくとも、今回直したプログラムではありません。それは動いていないからです。
つまり、いま起きていることを整理するとこうなります。動いている場所を示せないものについて、十五日間、動いている前提で心配して、緊急で直した。そして実際に返事をしているものが何なのかは、これから調べる。
格好のつく話ではありませんが、書いておくべきだと思いました。
手元でできる三つのこと
一つ目は、直す前に「これ、いまどこで動いていますか」と聞くことです。制作会社や保守の担当者に、この一言を先に投げてください。返ってこない、あるいは即答されない場合、その仕組みは今回のうちと同じ状態かもしれません。動いていないものをどれだけ丁寧に直しても、お客様の前では何も変わりません。
二つ目は、「お客様に迷惑がかかっている」と言う前に、自分でその経路をたどることです。自分のスマートフォンで、自分の会社のLINEに話しかけてみる。自分の問い合わせフォームから、自分あてに送ってみる。予約ページから、実際に予約してみる。今回うちが行った確認は、手元のスマートフォンとパソコンだけでできました。うちは、その確認を十五日間しないままでした。
三つ目は、窓口ごとに「どの仕組みが動いているか」の一覧を持つことです。LINE、問い合わせフォーム、予約、自動返信メール。それぞれ何がどこで動いていて、誰が直せるのか。作った人が離れたあと、この対応関係が分からなくなることがあります。うちがいままさにそうです。
倉庫の看板を磨いていました
商店街の話をもう一度させてください。角に案内看板があって、矢印の先の店がもう無い——それが、この記事を書きはじめたときに私たちが見ていた光景でした。
確かめてみると、実際はもう少し間の抜けた話でした。磨いていたその看板が、通りに立っているのを、私たちは一度も見ていなかったのです。それでも「これでお客様が迷わない」と考えていました。通りでは別の看板が、いまも人を案内しています。それが誰の看板なのかは、これから確かめます。
これはHaruIroAIで起きた一件の話で、どの仕組みでも必ずこうなるという話ではありません。それでも、いま「直さなきゃいけない」と思っているものがあるなら、直す前に一度だけ、それが動いている場所を確かめてみてください。動いている場所を示せないものを直しても、お客様の前は何も変わらないかもしれません。
正常に動いているのに結果が出ていなかった話は自動化が「完了」と判定した日、人が確認するはずのものはできていなかったに、古い情報が正しい顔で残っていた話は「未完了」と報告された仕事は、7週間前に終わっていたに書きました。
「どの窓口が、どこで動いているのか」の棚卸しからのご相談は、AI活用・業務自動化のご支援で承っています。
この記事の作り方
この記事は、構成・一次記録の照合・文章化にAIを使用し、HaruIroAIの編集ルールと社内の一次記録(LINEの記事案内用としてリポジトリに残っていたプログラムの現行コードとその変更履歴、サイトの公開範囲を決めているプログラムとその自動検査、社内の記録文書とその取り込み履歴、本番サイトへの応答確認、およびクラウド事業者アカウントへの読み取り専用の照会)に基づいて作成しています。記事中の状態は2026年8月3日時点で確認したものです。本文のとおり、いま公式LINEに応答している仕組みが何であるかは特定できていません。 案内が実際に送られた回数・押された回数の記録も無く、その点は本文で「分からない」と明記しています。社内で使っているツールの名称、保存場所、作業の識別番号は、本題と無関係なため記載していません。内容は公開前に人が最終確認しています。