今回確かめた国の小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)では、同じ第20回公募の公募要領が、五月に「第7版」、七月に「第8版」と、公募の途中で改版されていました。しかも両方のPDFを突き合わせると、申請できる条件に関わる欄の文面が、実際に変わっていた箇所があります。
この記事では、要領の「版」がどこに書いてあるか、第7版から第8版で何が変わっていたか(実例を一つ)、そして変わったことにどう気づくかを、順に見ていきます。
もとにしたのは、二〇二六年八月九日にHaruIroAIで直接開いて確かめた一次情報です。持続化補助金の事務局サイトと、公募要領の第7版・第8版のPDF現物、そして松戸市の中小企業デジタル化チャレンジ補助金のページを取得しました。ページの更新日と締切の読み方は「補助金のページには「更新日」がある——古い情報で申請しないための読み方」でお伝えしました。今回は、ページではなく「公募要領という文書そのもの」の話です。
持続化補助金の要領では、「第◯版」が表紙に書いてあった
持続化補助金の公募要領PDFを開くと、表紙のいちばん上に、こう書いてあります。
第8版:2026年7月21日
一つ前の版の表紙には「第7版:2026年5月27日」とありました。つまりこの要領には版があり、何版をいつ公開したかが表紙に明記されています。表紙の下部にある発行時期の表記も「2026年5月」から「2026年7月」に変わっています。
そして、版が変わりうることは、要領自身が最初のページで予告しています。注意事項の欄に、こうあります。
本公募要領については、必要に応じて改定されることがあります。申請時には最新の補助金事務局ホームページからご確認ください。
「最新版を確かめてから申請する」は、慎重な人の工夫ではなく、要領自身が求めている手順だということです。
確認先:小規模事業者持続化補助金<一般型>公募要領・第20回 第8版(PDF)/同 第7版(PDF)(いずれも2026年8月9日に取得して確認)
同じ公募回の途中で、版が変わっていた
「改版といっても、次の公募回になったときの話だろう」と思うかもしれません。今回の実例は、そうではありませんでした。事務局サイトの新着情報には、こう並んでいます。
2026年5月27日 第20回受付締切回の公募要領(第7版)を公開しました。
2026年7月21日 第20回公募 公募要領(第8版)を公開しました。
どちらも同じ第20回公募の要領です。資料の一覧にも「第20回公募 公募要領 第8版(7月21日改版)」と、改版の日付つきで掲示されています。
日付を並べると、この改版の起きた位置が分かります。要領の記載では、公募要領の公開が五月二十七日、申請受付開始が十一月五日、申請受付締切が十二月十五日です(締切には「予定は変更する場合があります」と添えられています)。つまり第8版への改版は、要領の公開から申請受付開始までの間に起きています。公開されたその日に保存しても、第8版が出る七月二十一日より前に保存していれば、手元に残っているのは第7版です。
確認先:小規模事業者持続化補助金 事務局サイト(2026年8月9日に取得して確認。第7版のPDFもこの時点で引き続き掲載されています)
第7版から第8版で、何が変わっていたか——実例をひとつ
では、第7版と第8版で何が違うのか。両方のPDFを突き合わせて見つけた実例を一つだけ挙げます。過去にこの補助金に採択されたことがある事業者が、もう一度申請できる条件の欄(補助対象外となる事業者の項)です。変わったのは、文末の一句です。なお、引用に出てくる「上記①②③④の公募回」は、要領がこの欄の直前で列挙している過去の持続化補助金の各事業を指します。
第7版では、こうでした。
過去に上記①②③④の公募回に採択され補助事業を実施した事業者は、事業実施期間終了日の属する月の翌月から1年間が経過し、「小規模事業者持続化補助金に係る事業効果および賃金引上げ等状況報告書」の提出を完了後、さらに1年が経過してから再度の申請が可能です。
第8版では、同じ場所がこうなっています。
過去に上記①②③④の公募回に採択され補助事業を実施した事業者は、事業実施期間終了日の属する月の翌月から1年間が経過し、「小規模事業者持続化補助金に係る事業効果および賃金引上げ等状況報告書」の提出を完了している場合に、申請が可能です。
「提出を完了後、さらに1年が経過してから」が「提出を完了している場合に」に変わっています。さらに第8版では、この項の末尾に「第20回公募において採択され補助事業を実施する事業者は(中略)さらに1年が経過してから再度の申請が可能です」という一段が新しく足されています。
どちらの条件がご自身に当てはまるかは、この記事では判定できません。それは現行版の全文と、事務局への確認で決まることです。ここでお伝えしたいのは、もっと手前の事実です。同じ公募回の、同じ欄の文面が、二か月のあいだに変わっていた。五月に保存したPDFを根拠に「自分は申請できない」あるいは「できる」と判断していた人は、いま公開されている条件文とは違うものを読んでいたことになります。
なお、両版の違いがこの一箇所だけとは限りません。この記事は変更点の一覧を作るものではなく、「文面が実際に変わっていた」ことを一つの実例で確かめるものです。
確認先:第8版(PDF)/第7版(PDF)(いずれも2026年8月9日に取得し、本文どうしを突き合わせて確認)
松戸市のページにも、「改訂」の注記があった
版という形をとらない示し方もありました。松戸市の中小企業デジタル化チャレンジ補助金のページには、機器購入費の上限の説明に、こんな注記が付いています。
機器購入費の補助上限額25万円のうち、パソコンやタブレットなど汎用性のある機械の購入費用の補助上限額は、10万円かつ、1台あたりの補助上限額は2万5千円です。(令和6年度改訂)
末尾の「(令和6年度改訂)」が、このルールが年度で改訂されたことを示しています。国の事務局は「第◯版」、松戸市は「(令和◯年度改訂)」——表記の仕方は制度ごとに違いますが、今回確かめた二つの制度はどちらも、ルールの文面が変わること、そして変わったことが表紙や注記で示されることは共通していました。
確認先:松戸市 中小企業デジタル化チャレンジ補助金(2026年8月9日に取得して確認。ページの更新日表記は2026年5月1日)
変わったことに、どう気づくか——確かめ方は三つ
版の存在が分かれば、確かめ方は難しくありません。三つだけです。
一つ目は、手元のPDFの表紙を見ること。いま自分が何版を読んでいるのか、いつ公開された版なのかを知るところが出発点です。表紙に版の記載がない要領なら、ダウンロードした日をファイル名に入れておくだけでも、あとで突き合わせができます。
二つ目は、事務局サイトの資料の欄と新着情報で、現行の版を確かめること。今回の例では「第8版(7月21日改版)」のように、現行版がどれかが資料の一覧に書かれていました。締切そのものの変わり方や、お知らせ欄の見方は「補助金のページには「更新日」がある——古い情報で申請しないための読み方」でお伝えしています。
三つ目は、申請書類を作り始める前と、提出する直前の二回、手元の版と現行の版を突き合わせること。今回の実例では、要領の公開から申請受付開始までの半年近くの間に改版が起きていました。保存した日と申請する日が離れていても、その間の改版が手元のPDFに反映されることはありません。だから、二回確かめます。
申請の前に確かめる、版の三つ
まとめます。
一つ目。今回確かめた持続化補助金の公募要領には版があり、表紙に書いてありました。「第8版:2026年7月21日」のように、版と日付が表紙の冒頭に明記されていました。
二つ目。今回確かめた第20回公募では、同じ公募回の途中で版が変わり、申請の条件に関わる文面も実際に変わっていました。要領自身も「必要に応じて改定されることがあります」と予告しています。この要領にとって、改版は最初のページで予告されていた運用でした。
三つ目。作り始める前と提出直前に、手元の版と現行の版を突き合わせる。表紙と事務局サイトの資料欄を見る二手間を、この二回のタイミングでかけるだけです。
申請してからお金が入るまでの順番は「採択されたのに、お金はまだ入らない?——補助金の「後払い」と、申請から入金までの順番を3制度の公募要領・交付要領で確かめた」で、制度ごとの上限と条件は「パソコン購入に補助金は使えるか 国と千葉の5制度の上限と条件」でお伝えしています。
なお、この記事は公募要領の版の確かめ方をお伝えするもので、個別の申請の可否の判定はできません。引用した文面・版数・日付はいずれも二〇二六年八月九日に取得した時点のものです。お手続きの際は、この記事ではなく、必ずその時点の現行版と、各制度の窓口・事務局への確認をお願いします。
この記事の作り方
この記事は、構成・一次情報の照合・文章化にAIを使用し、HaruIroAIの編集ルールに基づいて作成しています。本文で引用した記載・版数・日付は、2026年8月9日(日本時間)に、HaruIroAIが小規模事業者持続化補助金事務局のサイトと公募要領(第7版・第8版)のPDF現物、松戸市のページを直接取得して確認したものです。確認先は各節の末尾にリンクを置いています。本文の記載・版数・日付は、いずれも取得時点のものです。この記事は個別の申請の可否を判定するものではなく、要領の版の確かめ方をお伝えするものですので、実際に申請される際は、必ずその時点の現行版と各制度の窓口・事務局へのご確認をお願いします。内容は公開前に人が最終確認しています。