この記事は、「AIを使えばブログ記事を量産できるから、集客もできるのではないか」と考えている個人事業主・小規模事業者の方、そしてすでに始めたものの数字が伸びずに迷っている方に向けて書いています。HaruIroAIは現行ブログの記事制作にAIを使っており(各記事の末尾「この記事の作り方」に、その記事でのAIの用途を明記しています)、この記事で35本目になります。制作は、AIによる下書き→複数回の自動検品→公開前の人の承認という流れで、ほぼ1日1本のペースを保ってきました(この制作体制自体は回っています。回らなかったのは、この後お見せする集客の数字のほうです)。その検索の実測数字(Google Search Console)を、良い数字も悪い数字もそのまま公開します。

先に結論です。2026年5月18日の週から8月10日の週までの13週間で、検索結果に表示された回数は週178回から週780回へ約4.4倍に増えました。一方、クリックは13週合計で94回、週7回前後の横ばいのまま。この期間、ブログ経由の問い合わせにはつながりませんでした(フォーム・LINEの実件数で確認)。なお、本記事の数字はすべてHaruIroAI自身のサイトの実測で、お客様のサイトや業務への影響はありません。

この記事で分かるのは4点です。13週の週次データの中身、クリックされていない場所の特定、「AIで書いたからダメ」ではなく「需要を測らずに題材を選んでいた」という自社診断(現時点では仮説です)、そして型をどう変えるか。「AIでの記事作りは止めるべき」という結論ではありませんので、そこだけ先にお断りしておきます。

13週の実測データ——表示は178→780、クリックは週7前後のまま

数字の出どころは自社のGoogle Search Consoleで、2026年8月20日に確認した、5月18日の週から8月10日の週までの13週分です。左が週の開始日、右がその週の表示回数とクリック数です。

  • 05/18の週表示 178回・クリック 6回
  • 05/25の週表示 212回・クリック 6回
  • 06/01の週表示 190回・クリック 6回
  • 06/08の週表示 260回・クリック 7回
  • 06/15の週表示 336回・クリック 4回
  • 06/22の週表示 236回・クリック 2回
  • 06/29の週表示 371回・クリック 7回
  • 07/06の週表示 592回・クリック 13回
  • 07/13の週表示 122回・クリック 13回
  • 07/20の週表示 82回・クリック 7回
  • 07/27の週表示 205回・クリック 8回
  • 08/03の週表示 505回・クリック 6回
  • 08/10の週表示 780回・クリック 9回

最初の週のクリック率(CTR)は6÷178で3.37%。最後の週は9÷780で1.15%でした。最初と最後の週を比べると、表示が4.4倍に増える一方で、率は3分の1近くまで下がっています。

時系列を補足します。HaruIroAIは7月15日に旧ブログ15本の公開を終え、7月16日から現行ブログをほぼ1日1本のペースで公開してきました(8月19日までの35日間で34本。この記事が35本目です)。つまり13週のうち、7月13日の週までの前半9週は主に旧ブログ、7月20日の週からの後半4週は現行ブログの期間です。切り替え直後の7月20日の週に表示は82回まで落ち、そこから4週で780回まで増えました。この表示の増加は、記事を増やした時期と重なっています。ただし、他の要因を切り分けた比較はしていないので、「記事を増やしたから増えた」とまでは断定しません。確かなのは、表示がこれだけ動いた間も、クリックが週7回前後のままだったことです。

自社ブログ13週の表示回数とクリック数を別々の目盛で並べた棒グラフ。表示回数は178回から780回へ増えたが、クリック数は週7回前後で変わらず、CTRは3.37パーセントから1.15パーセントへ下がった。
自社のGoogle Search Console(2026年8月20日確認)をもとに作図。上下は別の目盛。

クリックの中身——社名以外の検索は5週で表示280回・クリック0回

どこがクリックされていないのかを、クエリ(検索語)別のレポートで確かめました。社名を含まない検索語、つまり新しいお客様との接点になる「非指名クエリ」だけを合計すると、直近5週(7月13日の週〜8月10日の週)で表示280回・クリック0回でした。同じ5週の全体のクリックは43回。つまり、クエリ別レポートで見えている範囲では、新しいお客様につながる検索語からのクリックは1回もありませんでした(レポートには表示されない検索語も多く、43回すべての内訳までは確認できません)。

もう一つ。検索順位が1位の語でも、表示13回・クリック0回という例がありました。順位を上げても、その先のクリックが約束されない語がある、ということです。

そして、この13週間、ブログ経由の問い合わせにはつながっていません。アクセス解析の画面上のイベント数ではなく、フォームとLINEの実件数で確認しています。

診断——「AIで書いたから」ではなく、需要を測らずに題材を選んでいた

2026年8月20日に、公開済み34本の記事台帳を並べて数え直しました。内訳は、補助金・制度の解説が15本、AI活用の失敗記録が17本、ホームページ運用・SEOが2本。タイトルが「〜とは」「〜か」で終わる質問形は34本中12本で、その12本はすべて補助金・制度の解説でした。

そして、書く前に「その言葉で検索している人が実際にいるか」「検索した人は何を知りたくて、どんなページをクリックしているか」を測る工程が、私たちの制作手順にはそもそもありませんでした。この工程を必須にしたのは、2026年8月20日の編集規約の改訂が最初です。AIを使いながら1日1本の制作は続いていたので、「作れている」という手応えだけはありました。需要を確認する工程がないまま、量だけが積み上がっていました。

これは「AIで書いた記事は低品質だからクリックされない」という話ではありません。実際、表示回数は伸びています。13週の数字だけで原因を1つに確定することはできません。そのうえで、私たちが自分たちで直せる場所として疑っているのは、AIという道具ではなく、題材を選ぶ手順のほうです。この診断が当たっているかどうかは、型を変えたあとの数字で検証します。

外部データとの突き合わせ——質問形の検索は60%にAI要約が出る

この診断は、公開されている外部の実測とも突き合わせました。Pew Research Centerが2025年7月に公表した調査は、米国成人900人の2025年3月のGoogle検索68,879件を分析したもので、「who」「what」など質問語で始まる検索の60%にAI要約が表示され、AI要約が表示された検索で従来のリンクをクリックした割合は8%、表示されなかった検索では15%だったと報告しています。

この調査が扱っているのは「who」「what」のような検索語の型で、記事タイトルの型ではありません。私たちの「〜とは」型タイトルの記事がクリックされにくいことを直接示すデータではない点は、先にお断りしておきます。そのうえで、AI要約が表示された検索ほど従来のリンクはクリックされにくい、という実測は読み取れます。自社のCTRが表示の増加と反対に下がったこと(3.37%→1.15%)は、この構図と整合します。ただし、Search ConsoleではAI要約の表示有無までは分からないため、「AI要約のせいで下がった」という因果までは証明できません。言えるのは「整合している」までです。

もう一つ、Google公式の検索セントラルにある「AI 機能とウェブサイト」ガイド(2026年8月20日確認)には、「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」とあります。少なくともこのガイドを読む限り、「AI検索対策」という特別な近道は案内されていません。だからHaruIroAIは、自分たちの手の内にある題材選びと記事の型から直すことにしました。

確認先:Pew Research Center「Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results」(2025年7月22日)Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(いずれも2026年8月20日に確認)

HaruIroAIはこう変える——止めるのではなく、型を変える

まず8月16日から19日にかけて、記事同士の内部リンクの相互接続、カテゴリ別の一覧ページの新設、Bingへのサイト登録を行いました。ただし変更直後のため、効果はまだ判定できません。判定できる週数がたまったら、このブログで数字を公開します。

本丸は題材と型です。HaruIroAIは8月20日に自社の編集規約を改訂し、新規記事の必須条件を変えました。骨子は4つです。

  • 書く前に、主要な検索語で実際に検索し、上位に出るページの型と検索意図を記録する(想像で決めない)
  • 自社の実装・運用・失敗の一次体験と、母数・期間つきの実数を必ず入れる
  • 「〜とは」型の質問形タイトルを既定にしない
  • 記事の主題に対応するサービスページへの導線を本文の結びに置く

この記事自体が、その型で書いた1本目です。

すでにブログを運用している方は、次の3つを今日確認できます。ひとつ、Search Consoleのクエリ別レポートで、社名以外の検索語のクリック数を数える。レポートの見方は「GA4のアクセス解析だけでは足りない——集客改善で見落としやすい5つの情報」に書きました。ふたつ、自分の記事タイトルのうち質問形の比率を数える。みっつ、全部を直そうとせず、まず1本だけ、自分の実測や実体験が入った記事に書き換える。1本だけ直す理由は「表示回数は多いのにクリック数が少ない——改善はまず1ページだけ直す」に書きました。

HaruIroAIはこの実測をもとに、計測、診断、型の変更までを自社サイトでやり切ったうえで、同じ仕組みをお客様の集客と業務に合わせて組んでいます。自分のサイトの数字をどう読み、どこから変えるか——ブログを含めた集客まわりの計測と自動化は、AI活用・業務自動化の支援ページでご案内しています。

この記事を書いた人

相葉 葵 / HaruIroAI 広報

HaruIroAIの広報担当。専門用語をできるだけ使わず、WebやAI活用の実践で分かったことを、小規模事業者向けに整理します。記事はHaruIroAIの検証記録と一次情報をもとに作成し、公開前に人が確認しています。

この記事の作り方

この記事は、構成・一次情報の照合・文章化にAIを使用し、HaruIroAIの編集ルールに基づいて作成しています。本文の週次データ・クエリ別データ・問い合わせ件数は、HaruIroAIの自社Google Search Consoleと問い合わせ台帳の実測(2026年5月18日の週〜8月10日の週の13週分)で、2026年8月20日に代表が確認し、対外公開を承認したものです。記事本数の内訳は、同日に自社の記事台帳(公開記事の一覧)を数え直した実数です。外部データは、Pew Research Centerの調査ページとGoogle検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」を2026年8月20日(日本時間)にHaruIroAIが直接開いて確認しました。確認先は本文中にリンクを置いています。本文で述べた「整合」は因果の証明ではなく、AI要約の表示と自社のクリック率低下の因果関係は確認できていません。本文の「診断」は、この実測から立てたHaruIroAIの仮説で、型を変えたあとの数字で検証する予定です。8月16日〜19日に行った内部リンク等の変更の効果も未判定です。数値はいずれも自社サイトの実測であり、他社のサイトで同じ結果になることを示すものではありません。内容は公開前に人が最終確認しています。